PLC・I/O割付

PLCのI/O割付とは?
入力と出力の住所を決める考え方

I/O割付は、現場のセンサーやボタン、ランプやバルブを、PLC内のX・Yなどの番号へ対応させる考え方です。図面・端子台・ラダーをつなげて見る入口になります。

向いている人

  • I/O割付表の見方がまだ曖昧な人
  • 端子台とPLCのX/Y番号をつなげて見たい人
  • 図面・ラダー・現物の対応を整理したい人

まだ不要な人

  • 機種ごとのI/O番号体系だけを調べたい人
  • リモートI/OやCC-Linkなどの詳細設定を知りたい人
  • 既存設備のアドレス変更をすぐ実施したい人

先に結論

  • I/O割付は、現場の機器とPLC内の住所を対応させる表です。
  • 入力は主にX、出力は主にYとしてラダーから見ます。
  • 変更時は図面・端子台・ラダー・現物を必ず合わせます。

この記事でわかること

1. 先に結論:I/O割付は「現場機器とPLC内の住所表」

PLCのI/O割付とは、現場についているセンサー、押しボタン、リミットスイッチ、ランプ、電磁弁などを、PLCの入力番号・出力番号へ対応させることです。

たとえば、非常停止の確認信号がX0、スタートボタンがX1、シリンダー前進バルブがY10、運転ランプがY20のように、現場の機器にPLC内の住所を付けるイメージです。

この記事で扱う範囲

この記事では、I/O割付の考え方、X/Y番号の見方、図面・端子台・ラダー・現物をつなげる基本を整理します。実際のI/O番号体系や特殊ユニットの割付は、PLC機種、ユニット構成、現場図面、公式マニュアルに従って確認してください。

先輩

先輩I/O割付は、PLCの中の住所録みたいなものだよ。どの機器がどの番号につながっているかを見るんだ。

新人

新人図面の端子番号と、ラダーのXやYをつなげて見るための表なんですね。

2. I/O割付とは何か

I/OはInput/Outputの略で、入力と出力を意味します。入力は、センサーやスイッチなどからPLCへ入ってくる信号です。出力は、PLCからランプ、リレー、バルブ、ブザーなどへ出す信号です。

I/O割付では、この入力と出力にPLC上の番号を割り当てます。これにより、図面で見た機器とラダー上のX/Y番号を対応させて追えるようになります。

現場機器とPLCのI/O割付の基本を示す図
現場機器、端子台、PLCユニット、ラダー上のX/Y番号をつなげるのがI/O割付の基本です。
分類PLCでの見方
入力押しボタン、センサー、リミットスイッチX0、X1、X10などとして見る
出力ランプ、ブザー、電磁弁、リレーY0、Y1、Y10などとして見る
内部処理条件、保持、演算、工程管理M、D、T、Cなどを組み合わせる
割付表機器名、端子、PLC番号、コメント図面・現物・ラダーをつなぐ表として使う

3. 入力と出力の「住所」を決める考え方

PLCは、現場の信号をそのまま名前で覚えているわけではありません。実際には、X0やY10のような番号で扱います。そのため、どの現場機器をどの番号にするかを決めておく必要があります。

入力と出力の住所を割り当てるI/Oマップの図
センサーやボタンを入力番号へ、ランプやバルブを出力番号へ割り当てると、ラダー上で追いやすくなります。

機器名

どのセンサー、ボタン、ランプ、バルブかを明確にします。

端子番号

制御盤内の端子台やPLCユニットのどこにつながるかを確認します。

PLC番号

X0、X1、Y10など、ラダーで使う番号を確認します。

コメント

ラダー上で何の信号か分かるように名称を残します。

4. 入力Xは「PLCへ入ってくる信号」

入力Xは、現場からPLCへ入ってくる信号です。押しボタン、センサー、リミットスイッチ、非常停止確認、圧力スイッチなどが代表例です。

入力を見る時は、現物がONしているか、端子台に電圧が来ているか、PLC入力LEDが点いているか、ラダー上のXがONしているかを順番につなげて見ます。

センサーやボタンがPLC入力Xへ入る流れの図
入力は、現物のON/OFF、端子台、PLC入力LED、ラダー上のXを順番に見ます。
  1. 現物のセンサー・ボタン状態を見る
  2. 端子台や配線で信号が来ているか見る
  3. PLC入力ユニットのLEDを見る
  4. GX Works3などでX番号のON/OFFを見る
  5. ラダー上でそのXがどの条件に使われているか確認する

5. 出力Yは「PLCから外へ出す信号」

出力Yは、PLCから外部機器へ出す信号です。ランプ、ブザー、リレー、電磁弁、マグネットスイッチ、外部装置への指令などが代表例です。

出力を見る時は、ラダー上でYがONしているか、PLC出力LEDが点いているか、端子台に電圧が出ているか、実際の負荷が動いているかを順番に見ます。

PLC出力Yからランプやバルブへ出る流れの図
出力は、ラダーのY、出力LED、端子台、負荷側の順に切り分けると分かりやすいです。

YがONでも負荷が動くとは限らない

ラダー上でYがONしていても、出力ユニット、ヒューズ、電源、リレー、配線、負荷側の異常で動かないことがあります。PLC側と外部回路側を分けて確認します。

6. 図面・端子台・ラダーをつなげて見る

I/O割付で大切なのは、1つの資料だけで判断しないことです。図面では機器名や端子番号、ラダーではX/Y番号、現物では実際の配線やLED状態を見ます。

図面、端子台、PLC、ラダーをつなげて確認する図
図面、端子台、PLCユニット、ラダー上のX/Yをつなげて見ると、信号の流れを追いやすくなります。

コメントが現場の地図になる

ラダーにコメントが入っていると、X10が「ワーク検出センサー」、Y20が「前進バルブ」のように分かりやすくなります。コメントと図面名称が合っているかも確認します。

7. I/O割付を見る時の注意点

I/O割付は、設備の動作に直結します。番号を間違えると、違うセンサーを見たり、違うバルブを動かしたりする可能性があります。特に改造や追加工事では、空き番号、既存使用箇所、図面更新、ラダーコメントを確認します。

既存番号を安易に変えない

既存のX/Y番号を変更すると、ラダー、タッチパネル、外部機器、帳票、保全資料などにも影響することがあります。変更前にはバックアップ、関係者確認、図面改訂、復旧手順を必ず確認してください。

  • 図面だけでなく現物配線も確認する
  • X/Y番号が既に使われていないか確認する
  • ラダーコメントと図面名称を合わせる
  • 増設ユニットやリモートI/Oの範囲を確認する
  • 変更後は入出力チェックを行う

8. まとめ

PLCのI/O割付は、現場の入力・出力機器をPLC内の住所へ対応させるための考え方です。入力は主にX、出力は主にYとして扱い、図面、端子台、PLCユニット、ラダーをつなげて見ることで、信号の流れを追いやすくなります。

  • I/O割付は現場機器とPLC番号の対応表
  • 入力はX、出力はYとして見ることが多い
  • 図面・端子台・ラダー・現物を合わせて確認する
  • コメントと機器名の整合が大切
  • 変更時は既存使用箇所と図面更新を確認する