CT・電流センサとは
CTは「Current Transformer」の略で、日本語では電流変成器と呼ばれます。 電線に流れる電流を、測定しやすい信号へ変換するために使います。
電流センサは、電流を検出するセンサ全般を指すことが多いです。 クランプ式のもの、貫通型のもの、直流電流を見られるもの、アナログ出力するもの、ON/OFF出力するものなどがあります。
現場では、モーターが回っているか、ヒーターに電流が流れているか、負荷が重くなっていないかなどを見るために使われます。 流れている電流を見ることで、設備の状態を判断する部品です。
まずはこう覚える
CT・電流センサは、電線に流れる電流を外から検出する部品です。電圧ではなく「どれくらい電流が流れているか」を見て、負荷の状態を判断します。
先輩CTや電流センサは、電線を切らずに電流を見たい時によく使うよ。モーターが本当に動いているか、負荷が重くなっていないかを見る手がかりになるね。
後輩ON/OFF信号だけじゃなくて、実際に電流が流れているかを見るんですね。
CT・電流センサの基本構成
基本の構成は、電源、ブレーカー、負荷へ向かう電線、CTまたは電流センサ、監視機器の順で考えると分かりやすいです。 電線をCTの穴に通したり、クランプで挟んだりして電流を検出します。
検出した電流は、アナログ値として出ることもあれば、設定値を超えたらON/OFFする接点信号として出ることもあります。 PLCへ入れて、運転確認や異常判定に使うこともあります。
注意したいのは、どの線を通しているかです。 交流回路では、複数の線をまとめて通すと正しく検出できない場合があります。 図面と現物で、対象の線を確認します。
どの線を見ているかが大事
CT・電流センサは、通している電線の電流を検出します。モーター線なのか、ヒーター線なのか、電源全体なのかを確認しないと、何を見ているセンサか判断できません。
CT・電流センサを使う代表的な場面
CTや電流センサは、負荷に電流が流れているかを見たい場面で使います。 代表的には、モーターの運転確認、ヒーターの断線検出、ポンプやファンの負荷監視などです。
電流を見れば、単に出力信号がONしているだけでなく、実際に負荷が動いているか、負荷が重くなっていないかを判断しやすくなります。
| 使う場面 | 見ていること | 現場での見方 |
|---|---|---|
| モーター運転確認 | モーターに電流が流れているか | 出力ONだけでなく、実電流があるかを見る |
| 過負荷監視 | 負荷が重くなって電流が増えていないか | 通常値、異常値、設定値を比較する |
| ヒーター断線検出 | ヒーターに電流が流れているか | 出力ON時に電流が出ているか確認する |
| ポンプ・ファン監視 | 空回り、詰まり、負荷変動の兆候 | 通常時との電流差、アラーム設定を見る |
出力ONと実動作は別で見る
PLC出力がONしていても、負荷が実際に動いているとは限りません。電流を見ることで、出力命令と実際の負荷状態を分けて確認できます。
CTと電流センサの違い
CTは、交流電流を変換して測定しやすくする部品として使われます。 分電盤や制御盤、電力監視などで見かけることがあります。
電流センサは、より広い意味で電流を検出する部品です。 直流電流を検出できるタイプ、クランプ式、貫通型、アナログ出力、接点出力など、いろいろな種類があります。
| 項目 | CT | 電流センサ |
|---|---|---|
| 主な用途 | 交流電流の測定・監視 | 交流/直流、負荷監視、しきい値検出など |
| 取り付け | 電線を貫通させるタイプが多い | 貫通型、クランプ型、基板型などがある |
| 出力 | 二次電流や電圧出力として扱うことがある | アナログ出力、ON/OFF出力、通信出力などがある |
| 注意点 | CT比、二次側、開放禁止などに注意 | 電源、出力形式、設定値、向きに注意 |
CTの二次側は扱いに注意
CTは種類によって、二次側を開放してはいけないものがあります。作業や交換時は、図面・仕様・メーカー指示を確認し、勝手に外さないようにします。
電流検出の流れ
電流検出の流れは、電源から負荷へ電流が流れ、その電線をCTや電流センサで検出し、検出信号をPLCや表示器へ送る、という形で考えます。
たとえばモーターなら、運転指令が出て、接触器やインバータからモーターへ電流が流れます。 その電流をCTで見れば、モーターに実際に負荷電流が流れているかを確認できます。
1. 対象負荷を見る
モーター、ヒーター、ポンプなど、何の電流を見ているか確認します。
2. 通している線を見る
CTやセンサにどの電線が通っているか、向きも含めて確認します。
3. 出力信号を見る
アナログ値、接点出力、警報出力など、出力形式を確認します。
4. 設定値を見る
しきい値、警報値、通常電流との違いを確認します。
先輩電流センサを見る時は、まず何の負荷を見ているか確認しよう。モーターなのかヒーターなのかで、正常値も見方も変わるからね。
後輩センサ本体だけじゃなくて、どの線を通して何の電流を見ているかが大事なんですね。
現場で見るときのポイント
現場でCT・電流センサを見るときは、まず対象の負荷を確認します。 モーターなのか、ヒーターなのか、装置全体なのかによって、正常な電流値や異常の見方が変わります。
次に、センサに通している電線を確認します。 交流回路で往きと戻りを一緒に通していると、電流が打ち消し合って正しく検出できない場合があります。 どの相、どの線を通しているかを図面で見ます。
また、出力信号とPLC側の入力も確認します。 アナログ値として読んでいるのか、しきい値を超えた時だけONするのかで、トラブル時の見方が変わります。
ここを覚える
CT・電流センサは「電流を見ている部品」ですが、何の電流を、どの線で、どんな信号に変えているかまで確認することが大切です。
対象負荷
モーター、ヒーター、ポンプなど、何を監視しているか確認します。
電線と向き
どの線を通しているか、センサの向きが指定通りかを見ます。
出力形式
アナログ出力、接点出力、警報出力などを確認します。
設定値
しきい値、通常電流、異常判定値を確認します。
まとめ:CT・電流センサは負荷の状態を電流で見る部品
CT・電流センサは、電線に流れる電流を検出して、負荷の状態を確認するための部品です。 モーターの運転確認、過負荷監視、ヒーター断線検出、ポンプやファンの状態監視などで使われます。
現場で見るときは、何の負荷を見ているか、どの電線を通しているか、出力信号は何か、設定値はいくつかを確認します。 センサ本体だけでなく、電線・負荷・PLC側の信号までつなげて見ることが大切です。
この記事の結論
CT・電流センサは、電流から負荷の状態を判断するための部品です。対象負荷、通している線、出力信号、設定値をセットで確認しましょう。