1. OUT・SET・RSTの違いとは?
どれもラダー右側のコイルでよく使いますが、動き方が違います。OUTは条件に追従、SETは保持、RSTは解除です。

2. 先に結論:OUTは条件、SET/RSTは保持
初心者のうちは、まずOUTで回路を組み、状態を残す必要がある箇所だけSET/RSTを使うと整理しやすいです。

先輩まずOUTで追える形にして、必要な箇所だけSET/RSTにすると保守しやすいよ。

新人SETを使う時はRSTまで必ずセットで考える、ですね。
3. OUT命令とは?
OUTは左側条件がONの間だけ対象デバイスをONします。条件がOFFになるとOFFに戻る、という見方が基本です。
4. SET命令とは?
SETは条件成立で対象をONし、その後条件がOFFでもON状態を保持します。保持を切るにはRSTが必要です。
5. RST命令とは?
RSTはSETで保持した状態をOFFへ戻す命令です。SETだけで終わらせず、解除条件までセットで考えるのが実務的です。
6. OUT・SET・RSTの使い分け
まずはOUTを基本に考え、状態記憶が必要な場面だけSET/RSTを採用します。
迷ったときは「信号をそのまま出したいのか」「一度成立した状態を残したいのか」で切り分けると、命令選定がぶれにくくなります。
- 条件がONの間だけ出したい → OUT
- センサー状態をそのまま表示したい → OUT
- 一瞬の異常を残したい → SET/RST
- リセットボタンで解除したい → SET/RST
- 運転モードや工程状態を記憶したい → SET/RST
- 出力Yを直接保持したい → 慎重に判断(基本はMで状態を作って最後にYへOUT)

7. SET/RSTを使うときの注意点
SETを使うならRST条件まで必ず設計します。同じデバイスを複数箇所でSET/RSTしすぎると、原因追跡が難しくなります。
Y出力を直接SET/RSTするより、Mで状態を作って最後にYへOUTする方が整理しやすい場面もあります。

8. GX Works3で確認するときのポイント
同じデバイス番号を検索し、OUT/SET/RSTがどこにあるかを一覧で追います。ラダー監視時は、今ONしている命令と解除側命令の両方を見ると判断しやすいです。
- 対象デバイス名(例:M100、Y20)を検索する
- SETされている場所を確認する
- RSTされている場所を確認する
- 同じデバイスにOUTが混在していないか確認する
- そのMが最終的にどのY出力へつながるか確認する
- オンラインモニタでは「今ONしている条件」だけでなく「どこで保持されたか」まで追う
9. 初心者が間違えやすいポイント
- SETしたのにRST条件がなく、復旧しても異常が消えない
- 同じデバイスにOUTとSET/RSTが混在し、どちらが効いたか判断しづらい
- 同じMやYを複数箇所でSET/RSTして、保持・解除の責任箇所が追いにくい
- Y出力を直接SETして、解除条件が回路上で見つけにくくなる
- 異常保持なのに、確認復帰(原因確認後にRSTする条件)が整理されていない
10. まとめ
OUTは条件、SET/RSTは保持と解除。この軸で見ればGX Works3でも迷いにくくなります。

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