1. GX Works3の比較命令とは?
比較命令は、2つの数値を比べて条件が成立するかどうかを判定する命令です。初心者向けに最初に覚えるべき点は、PLCでは成立時に接点のように導通すると読むことです。

2. 先に結論:比較命令は「数値でON/OFFを決める接点条件」
ラダー上では「この比較が真なら通る、偽なら通らない」と読みます。数学記号の意味を知るだけでなく、接点条件としてどこに効くかを追うと現場での理解が早くなります。
基本の考え方
数値比較は、状態判定の接点。成立した時だけ次段のOUT/SET/RSTや命令実行条件にONを渡す。
3. =・<>・>・<・>=・<= の基本
意味
- =:同じ
- <>:同じではない
- >:左が大きい
- <:左が小さい
- >=:左が同じ以上
- <=:左が同じ以下
読み方のコツ
- 左辺=比較元、右辺=比較先で固定して読む
- 成立時だけ接点ONとして読む
- 不成立時はOFFとして次段を止める

4. LD= / LD> / LD< の読み方
LD=やLD>などは、比較結果を先頭条件として読むイメージです。AND= / OR= は前段条件との合成で登場します。

記号は分かるのに、ラダー全体だと意味が取りづらいです。

比較結果を接点1個として見よう。ONなら次へ進む、OFFなら止まる、で追うと読みやすいよ。
使う場面
タイマー現在値、カウンター現在値、データレジスタの値を設定値と比較する場面で頻出です。
5. 設定値と現在値を比較する時に便利
- タイマー現在値が設定値以上になったら次工程へ進む
- カウンター現在値が目標数に一致したら停止する
- Dレジスタの実測値がしきい値を超えたら警報を出す

比較が効かない時、まず何を疑えばいいですか?

比較元と比較先の値、単位、現在値の3点。ここがズレると記号が正しくても成立しないよ。
6. 比較命令が効かない時の確認手順
- 比較元デバイスの現在値をモニタで確認する
- 比較先(設定値)が想定どおりか確認する
- 単位が一致しているか確認する(例: msとs)
- 成立時に後段の接点/コイルがONするか確認する
- 別ネットワークで同じデバイスを上書きしていないか確認する
よくある失敗例
「設定値の単位違い」「現在値を見ずに記号だけ直す」「比較後の出力が別回路で消される」が典型です。

7. GX Works3でモニタするときのポイント
比較元・比較命令・出力先を1セットで監視します。1点だけ見ると誤判定しやすいので、最低でも3点同時確認を習慣化します。
補足(応用命令)
CMP/DCMPやZCP/DZCPなどの命令もありますが、今回は名前だけ把握でOKです。まずは接点型の比較条件を確実に読めることを優先しましょう。
8. まとめ
今回は、= / <> / > / < / >= / <= を使った基本比較に絞って整理しました。次はカウンター記事やタイマー記事とつなげると、設定値と現在値の判定を実務で使いやすくなります。

あわせて読みたい記事
今回の内容とつながる基礎・周辺テーマです。